「アルフレッド・アドラー 人生に革命がおこる100の言葉」を読んで
ダイヤモンド社 小倉広 著
アドラー心理学の本は5冊目になります。
今度の本はアドラーの言葉が解説してあり、とても読みやすかったです。
その中で4つほど取り上げてみたいと思います。
5
「親が悪いから」
「パートナーが悪いから」
「時代が悪いから」
「こういう運命だから」
責任転嫁の典型的な言い訳である。
(解説)
自らアクションを起こすことでしか運命は好転しない。
人は過去と他人を変えることはできません。自分自身の考え方や行動を変えることでしか、未来を変えることはできません。
(感想)
野生動物や畜産動物、犬ネコたちの悲劇的な境遇はなかなか変えらません。
でも自分の行動を変え、こうなったらいいな、こうしようという自分の考えを発信したり、実践していくことで少しずつ、ほんの少しずつだけど変わるのだろうと思いました。
まずは自分が行動することが大切なのだと思いました。
38
自ら変わりたいと思い努力すれば、
ライフスタイルを変えるkとは十分に可能だ。
性格は死ぬ1~2日まで変えられる。
(解説)
ライフスタイルは一度髪の上で書き換えたからといってすぐにかわるようなものではない。
すぐに使い古した昔のパターンに戻ってしまう。
その行きつ戻りつを何百回、何千回と繰り返す。
(感想)
自分の偏った経験によるものの見方や生活の仕方はなかなか変えられません。
「ああ、またやってしまった」「こんな風に考えちゃだめだ」と思うこともたくさんあるけど、そのたびに修正していけばいいんだなと思いました。
いろいろと気づき、振り返ることが大事だなと思いました。
57
叱られたり、ほめられたりして育った人は、
叱られたり、ほめられたりしないと行動をしなくなる。
そして、評価してくれない相手を
敵だと思うようになるのだ。
(解説)
ごほうびやほめ言葉で相手を釣る限りは、一生それをやり続けなくてはならない
私たちは相手をコントロールしてはいけません。それは教育ではありません。
(感想)
人間の教育についても、イヌ育てに関しても誉めてその行動を伸ばそうという考えがあります。
でも誉めることは「ほめる人にとって」好ましい行動であり、そのこども、そのイヌにとって好ましいことではない場合がとてもあります。
誉めたり、叱ったり、罰を与えることは尊厳を踏みにじり、自己肯定がなくなってしまう恐れが多いです。
話し合う、本音を言い合ういつも平等でいたわりあう関係でいたいものです。
85
失敗や未熟さを指摘してはいけない。
できないからといって取り上げてもいけない。
相手の勇気を奪ってしまうからだ。
自ら困難を克服する機会を奪ってしまうのだ。・
(解説)
相手のやっていることが未熟で間違っていたとしても、それを指摘した瞬間にそれは勇気くじきになってしまいます。
相手ができないのは、現段階でまだ能力が不足しているからです。しかし、能力不足と相手の価値とは何の関係もありません。
(感想)
「勇気づけ」という言葉はよく聞いたことがあるけれども「勇気くじき」は初めて出会った言葉です。
自分もそうですが勇気くじきはよく行われているように感じました。
時間がない、忙しい、早くしてほしいなどで勇気くじきは蔓延しているように感じます。
この言葉は相手にどんなインパクトや影響を与えるかよくよく考えて話したいなと感じました。
アドラーの言葉に解説がつけられて読みやすかったです。
コメントを残す