「お散歩はゆっくり歩こうね。」の記事ででお散歩が犬にとても大切だということをお伝えしました。
犬の毎日はお散歩を中心に回っているといっても言い過ぎではないと思います。
では、お散歩に行きさえすればいいのかというと全く違います。お散歩をするのは犬にとって質のいいお散歩をするということです。
お散歩の場所は大切
質のいいお散歩にはまずお散歩場所の選定が大切です。
住宅密集地でいつどこから人や犬が来るのか分からない道路や車がたくさん通る道路、たくさん人や犬がいる騒がしい公園などはのんびりお散歩ができません。
草木が生えていて、人も車も少ないのんびり自然のある場所でお散歩をするととてもいいです。
近くにそのような場所がない場合は車などで移動し、お散歩をするといいと思います。
質のいいお散歩というのは、草や土のにおいを嗅いだり、草や野イチゴを食べたりして道草をしながら、のんびりゆっくり歩くことをいいます。
みなさんが思っているよりもすごくゆっくり歩くのが犬の散歩と捉えてもらうと分かりやすいと思います。
人間で言うのであれば、森林浴をするという感じです。
ゆっくり深呼吸をしながら歩いて、「あれ、この花きれいだな」と足を止めてみたり、「雲の形がかわいいな」と眺めてみたり、小鳥の様子を観察したり、風に漂ってくる草のにおいを嗅いだりしてのんびりのびのびと歩くことと同じだと考えてください。
リードワークがキーポイント
このようなお散歩をするためにはリードワークがとても大切になってきます。
ストレスを溜めていたり、興奮していたりする犬はゆっくり歩くことができません。速足でどんどん歩いて行ってしまいます。
リードワークで「もう少しゆっくり歩くと周りが見えてリラックスできるよ。」と伝えて、ゆっくり歩くことができるようにサポートをします。
そのためには、まずハーネスと長いリード(ロングリード)をおすすめします。
小型犬までは3m、中型犬から大型犬は5m、超大型犬は8mを使います。
ロングリードは自動巻取り式のものでも、訓練用の重いものでもなく軽く操作性のよいアクリル製のリードを使いましょう。
軽い、操作性がよいというのは犬に負担をかけないために大切なことです。
そして、首輪でなく頭からかぶるタイプのハーネスを使ってください。
首輪を使うと首が締まるのでとても苦しいし、ヘルニアや頸椎損傷の原因になります。そんな負担がかかるようではゆっくり快適なお散歩はできません。
ロングリードは伸ばしたまま使うのではなく、犬の動きや歩く場所に合わせてリードの長さを調節して使います。
人間が両手でリードを伸ばしたり、手繰って短くしたりしながら、犬がまるでリードを付けていないように感じるように操作します。
これは練習すればうまくなりますし、腕のみせどころです。
また犬がどんどん速足で歩くときは指でリードにじんわりと押さえながら「もう少しゆっくり歩こう」と伝えるように速度を落とすことをします。
速度を落とすときにリードの押さえ方がうまくいっていないと、急に止められてしまうような形になります。
速足で歩いているときに後ろから乱暴に手を握られたら、作用反作用の法則でブン!と体は前にいくのに足が前に行かずに痛い思いをしますよね。そんな感じになります。
犬の動きに合わせてリードを調整する、速足にならないように優しく速度を落とすサポートする
リードワークはこの2つが大切になってきます。
説明動画などもあるので、よく見てコツをつかんでください。
どうしても分からないという方はレッスンやセミナーなども開催していますのでご利用ください。
〇ポイント〇
質のいいお散歩はのんびり、ゆっくり道草散歩をすること。
ハーネス、ロングリードを使ってお散歩をすること。
犬の動きに合わせたリードワークをすることがいいお散歩につながる。
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